馬耕

 馬に犂や鍬を牽かせて田畑を耕すことを馬耕といいます。

 日本では、江戸時代にも一部地域で限定的には行われていたようですが、一般には、明治・大正期に広まります。農業機械製造メーカーのタカキタさま、ニプロ松山さま等は、馬耕の犂製造で発展されました。

 昭和30年代頃までは当たり前の農村風景でしたが、その後はトラクター等に替わられ、すっかり廃れています。

 ポニーによる馬耕ですから、能率でいえば機械にかないません。

 ポニー自身は石油燃料を消費しませんが、輸送には石油燃料が必要ですし、他の農作業もあるのですから、必ずしも純粋にエコ的である、ともいえません。

 が、農業の在り方を考えるきっかけとしては一定の意味があろうかと思います。

 無農薬・減農薬、有機/自然農法等の拡大・延長のお取り組みの一環として、いかがでしょうか。馬耕米、馬耕蕎麦といった名付けも可能かと存じます。

 学校その他教育機関の農業、歴史学習、地域の農業イベント、体験型農園さまや直販型農家さまの顧客サービスイベント等でのご用命をお待ちしております。

 駄載や馬搬、馬車と組み合わせて実施することも可能です。

 

 当方が馬・犂とも操作することも可能ですし、小学校中学年ぐらい以上のかたでしたら馬・犂のどちらか、あるいは、両方を操作していただくことも可能です。

 

 また、馬耕をやってみたいというご要望あれば、軽井沢近辺で体験いただくことも可能です。

 

 当方所有の犂は、刃の角度を右にも左にも変えられる「双用犂」という形式で、おそらくはタカキタ製かと思われます。田んぼ用の一枚刃のものですが、畑も支障なく鋤くことが可能です。お子様でも操作できるよう、力の入れやすさのためと、長身のかたでも腰を悪くしないために柄や取っ手を延長してあります。

 また、代掻き用の馬鍬(まぐわ、まんぐぁ)も所有しております。

 どちらも、川越市の古い農家で使われていたものです。